米ドル

どこの国でも両替可能な米ドルについてです。

銀行などに行くと、隣の国の通貨はダメなのに、米ドルは両替OK(国境にい る両替屋さんでないと、ローカルな通貨は両替できない…)だったりします。 両替可能なのは、現金の米ドルだけという銀行も沢山ありました。ヨーロッパ に行った時も、米ドルの強さに驚かされましたが、今回も同じでした。

パナマは、自国の通貨を持っていません。米ドルをそのまま使用しているので す。これは、米ドルに強く依存していることを示していて、US が潰れたら、 ともだおれになることが言えると思います。ただし、貨幣は、パナマ独自のも のが製造されていますが、US の貨幣と同じ材質で、同じ大きさです(実際、 US のものと混合して使用されています)。

パナマといえば、パナマ運河を思い浮かべる方が沢山いらっしゃると思います が、そのパナマ運河がパナマの US 依存の原因なのです。実は、パナマ運河は、 土地を US が買い取り、US が開発したものなのです。パナマの一大産業のパ ナマ運河が US に牛じられているため、パナマは US の影響を非常に受けざる を得なかったのでした(だから、パナマ運河の中は、英語だったりします)。 そして、米ドルが流通してしまったのでした。ただし、1999 年 12 月 31 日 を持って、パナマに変換されましたので、もしかすると、これからパナマ独自 紙幣が作られるかもしれません。

固定相場制を取っている国もあります。アルゼンチンやブラジルです。

アルゼンチンUSD1 = 1Peso
ブラジル USD1 = 2Real

アルゼンチンでも米ドルがそのまま使えたり、ペソで払ったのに、お釣りはな ぜかドルで来たりします。その他にも、米ドルの認知度が非常に高く、両替率 も非常に良いです。実際、カンビオ(両替所)では、USD1 = 0.996 Peso とい うレートです。一方、ブラジルでは、USD1 = 1.75 くらいで、公式レートより はずっと悪くなっています。本を読む限り、デノミ(インフレ解消のために行 なう通貨の切り下げ)の後、Real (ヘアルと読みます)高が続いているのだ そうです。


南極クルーズの拠点ウシュアイア(アルゼンチン)
ここも米ドルが強い町でした。
南極クルーズの同乗者と(マカオ/日本/オーストラリア)。

全世界共通のお金があれば、便利なのですが、それは、疑いもなく米ドルなの だろうなぁ…と思ってしまったのでした。さぁ、ユーロがんばれ〜。


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