盗難1

メキシコのオアハカっというところ(モンテアルバンという遺跡で有名)で、 寝袋を盗まれました。バックパックにアタッチしていたのですが、見事にやら れました。気づいたのは、バスターミナルの荷物預かり所でした。

朝の5時くらいに、メキシコシティから着いて明るくなるのをまって、ローカ ルバスのバス停を探していたのでした。人に聞くのはいいのですが、あちらの 人は、分からないことでも平気で答えます (ウソを言う)。私は、バスターミナルに行きたかったので、そこ行きのバス が来るバス停を尋ねました。すると、ここだよって答えたので、待っていました。

しかし、いっこうバスはやってきません。その尋ねた本人は、バスに乗ってど こかに行ってしまっていました。で、他の人に尋ねると、 「こっちじゃないよ、あっちだよ」。 プリプリしながら、そっちに行って待っていました。しかし、またまたやって きません。

また、尋ねました。すると、またまた、 「こっちじゃないよ、あっちだよ」。 こんにゃろ。で、そっちに行って、今度はすぐにまた尋ねました。すると、こ こでいいとのこと。でも、しばらくしてもやってこない。こっちは、バスター ミナルに荷物を預けてさっさとモンテアルバンに行かなきゃいけないのに…。

っと、「バスがやってきた」と行って近寄ってくる怪しい男。一目見て怪しい のです。私は、その男を信用しませんでした。でも、バスの方に行って、バス の運転手さんに尋 ねました。すると、「バスターミナル行くよ」てことでし たので、乗りました。

実は、その尋ねている瞬間にやられたのでした。その時には、取られたのは分 かりませんでしたが、バスに乗るとき後ろに引っ張られたような気がしたので 、後ろを向いたら、男が立っていました。さっきとは違う男です。そいつが取っ たと気づいたのは、バスターミナルの荷物預かり所のこと…。

私は、あきらめてモンテアルバンに向かいました。そこで、ふと気づきました。 盗難届を出さなくちゃ。モンテアルバンから返って、すぐに警察に行きました。 すると、弁護士のとこに行けっと回されました。弁護士のところでは、英語が わからんから、観光警察に行けっと回されました。観光警察では、英語が話せ る人がいて、調書を取ってくれました。でも、これは調書だから正式の盗難証 明ではないよっとのこと。1時間したら、また来てくれる?

1時間後戻ってきました。そこにいたのは、Department of Justice (司法省 か?)から来たお役人さんでした。すっごく威圧感のある人で、あんな人には あったことがないので、ビックリ。メキシコにもあんな人がいるのだなぁっと 思ってしまいました。で、その人は、私を疑っている様子で、何回も同じ質問 をします。話の食い違いを探しているようでした。また、「バックパッ クにアタッチ」っというところにも食い付いてきて、落としたんじゃないの?っ とか言ってきます。

それでも何とか信じてくれて、さっきの弁護士のところにそのお役人さんと戻 りました。その弁護士の態度は、その人が来ると豹変しました。さっとタイプ ライターを持ってきて、カタコトとうち始めました。で、最後にサインとスタ ンプを押してできあがり。

帰りには、そのある意味怖い人は、「合気道は じめようと思ってんだけど」とか話はじめたのですが、なんとなくな じめませんでした。


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