テロ!?

パナマシティ(パナマ)からボゴタ(コロンビア)へのエアチケットを入手す るまでのお話です。

メキシコシティからずっと陸路で中米を渡ってきましたが、ついに陸路では行 けないところがやってきました。パナマとコロンビアの国境は、ジャングル地 帯で、パンアメリカンハイウェイもここで一旦、途切れています。それでも、 陸路で行きたい人は、行けないこともないのですが、なんとも物騒、あるいは、 ひどく時間がかかってしまうのです。


パンアメリカンハイウェイ(ペルー)

1つ目のルート。ジャングルルート。車が通ることのできる道はないので、4 日間、ジャングルの中を歩き続けるルートです。大げさでなく、迷ったら、生 きて帰れません。だから、迷わないように、ガイドを雇うのです。その料金が、 USD100 くらいとか。

もう1つのルート。パナマの大西洋側に行き、船で、カルタヘナを目指すルー ト。このルート、定期便がないため、予定が立てられません。2週間に1便あ るかないか、とガイドブックには書いてあります。かかる日数は、乗客が停ま りたいところに、その都度停まるというので、30日くらいだそうです。距離 の割りには、非常に時間がかかるのがお分かり頂けると思います。さらに、料 金不明。

そして、空路。チケットさえあれば、2時間で着き、USD200 というところ。 なんにも迷う必要はありません。空路に決定。チケットを買わなければい けないのですが、次の日のチケットだったので、ウロチョロしている間に空き がなくなってしまいました。仕方がないので、空港に行ってキャンセル待ち をすることにしました。だけど、窓口は、飛行機が飛ぶ時の2、3時間しか開 きません。望み薄…。でも、待つしかありません。

夜が明けて(空港で一泊なり)、10時ころ。なにやら空港内がざわついてき ました。最初は、何が何だか分かりませんでした。10時になると、窓口が開 くというので、そこに行ってみました。すると、窓口の横の扉からちょうど女 性が出てきたところで、「チケットを買いたいのですが」というと、「それど ころではないの、空港内で火事かもしれないの」と答えました。なぬ!?

と、ロビーに戻ってみると、なんと人が全員外に追い出されています私のところにも、 すぐ人がやってきて、外に出ていくよう指示されました。その指示に従って、 私も外に出ました。すると、アナウンスが流れました。空港内で 爆弾が見つか りました、などと言っています。なぬ!?

しかし、結局それは、間違いだったようで、30分もすれば空港内に、再びあ のあわただしい雰囲気が戻って来ました。でも、結果的に、この騒ぎが幸いし ました。

一人のアメリカ人バックパッカーが声をかけてきたのです。で、どこに行くの とかたわいない話をしていました。彼は、妹と旅行をしていて、コロンビアは非 常に危険だと考えていて、ここからエクアドルに飛ぶと言っていました。で、 「そのエアのチケットは、どうしたんだい?」と何気なく尋ねると、「パナマ の旅行会社で買ったの」と答えました。「え?どこの旅行会社?」と尋ねまし た。彼は、その旅行会社の電話番号を教えてくれました。「ここはいいよ。 スタッフは英語が話せるし、一度電話かけてみたら?」私は、その良好会社 (りょこうがいしゃと打ったらタイプミスして、この漢字が出ました。ホント に良好会社でしたので、このままにしときます)に電話してみました。

彼が言ったとおり、彼女は英語が話せました(電話では、身ぶり手ぶりが使え ないので、言葉は非常に重要です)。そして、「今日の便の予約OK」と言い ました。「今すぐ行きます」と言って、行き方だけ聞いて、すぐに電話を切り ました。で、行ってみてビックリ、チケットが手に入るは(あるところには、 ちゃんとあるんだなぁ)、学割が効く は、ホントにラッキーでした。そして、その日、パナマ・シティを発ったので した。


Up: 目次 Previous: 葉切りアリ Next: 国境越え

ackey@hello.to