南極へのクルーズの際、ジェームズという名前のアメリカ人と同室(二人で一 部屋だったので)になりました。
このジェームズが、ちょっとおもしろいの。彼、大学卒業と同時に、家も車も 売って旅行をはじめたんだって。それでかれこれ 8年になるんだとか。まずそれにビックリ。ビックリしない人いない でしょ?それだけじゃないの。お金 どうしてんだろう…。そう思いますよね? 彼は、淡々と答えます。「うん、父と母が交通事故で亡くなってね。 保険金が降りたんだ。」絶句。スイス 人の受け答え。「そう、ご両親が亡くなったのは残念だけど、それで旅行が出 来るのはラッキーね。」………。
さらに。彼、自分の国アメリカが嫌いなんだって。理由を1つ上げました。メ ディアが真実を放送しないから。フランスの新聞を読まなきゃ、真実が分から ない。そんな国は嫌いだ。彼はそう言いました。
あなた、日本好き?
んで、今のところ旅行した中では、ニュージーランドが好きで、その今までで 一番住みやすかったニュージーランドに移民し たいって言っていました。僕の旅行の目的は、自分が住みたい場所を 見付けることだって。実は、私も同じような思いを心の片隅に持っていたので、 すっごく共感しちゃいました。
イースター島で会った原住民の人。僕は、ここで生まれたんだから、ここで死 にたい。そう言ってました。
ニュージーランドの移民の条件ってのが面白くて、ポイント制なんだって。学 歴、財産、年齢等それぞれがポイント制になっていて、ある閾値を越えると移 民が認められるんだとか。彼が話してくれました。
彼、かっ飛んでいると思いませんか?彼とお話したこれらは、今でも私は時々 思い出して、いろいろと考えます。