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博打の雰囲気

私は、あまり博打は好きではありません。単純に、自分が勝てるわけがないと 思っているからです。ですから、博打などをそんなにやったことがありません。 博打にはまったというのは、あの時が始めてといっていいと思います。 負けないので、はまるのは当然ですが。

博打をやってみて思ったことは、勝ってみて思ったことは、心がどんどんすさ んで行くということです。最初は、カジノの華やかな雰囲気でどきどきしてい たのですが、時間が経つにつれて、その感覚は麻痺して行きました。いつしか 淡々と博打を打つようになってしまいました。

勝つことに必死になり、金銭感覚も麻痺していきます。さらには、おかしなこ とですが、いつしかお金を掛けていることすら、忘れて来てしまうのです。じゃ あ、なぜ博打をするのかというと、たぶん興奮(ドキドキ)のためだと思うの です。最終的には、実は、お金なんかどうでもいいのです。単純に、興奮が欲 しくなって来るのです。

映画 Deer Hunter (鹿狩り)という映画の中で、ロシアンルーレットを題材に した博打の場面があります。手に汗握らされます。今思うとそれに通じるもの があるように思います。つまり、興奮はお金では得られなくなって行ってしま うのです。もしかすると、ギャンブルの行きつく先は、ロシアンルーレットな のかもしれません。

お金が欲しい → 興奮が欲しい → 命をかける → 死亡

結局、興奮というのが博打の根っ子にあるもので、自分が固執しているもので あれば、かけるものなんかはなんでもいいのでしょう。そういう意味で、ドキ ドキが欲しくて、固執するものがあれば、誰でも博打にはまる要素は持ってい るのかもしれません。しかし、なぜか私は、今でも博打はしませんし、特に好 きでもありません。


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