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負けないギャンブル

雑誌の特集記事などで、「負けないギャンブル」と聞いて、うさんくささを感じ ない人はいません。しかし、ここでは、本当に負けないんです。確率的に確実に 勝てるんです。そんなギャンブルを間のあたりにしました。

場所は、エクアドルの首都キトの新市街にあるホテルシェラトン。地下がカジノ になっているのです。そこでのブラックジャックテーブルが、負けないテーブル です。

まず、なぜ負けないのかというと、カードのデッキの中に赤い無地の札が存在す るからです。コールをして、自分の手札にこのカードが配られると、そのデッキ がなくなるまで、勝った時に掛金の2倍が戻って来るというシステムがあるので す。(赤い札が配られたプレーヤーには、「ハット」が配られ、デッキのカード がなくなるまで、そのプレーヤーの前においておかれます。)直観的に、勝てそ うな気がするでしょう?


ガラパゴス諸島(エクアドル)の夕日

ただ、これだけではいけません。もう少し効率良く回収するためにいくつか考え なくてはいけないことがあります。まず、人数。テーブルには、ディーラーと5 人までの客がゲームできるようになっています。単純に、客が5人いる時は、 ディーラーも含め、1/6の確率でしか赤い札は自分のところにはやって来ませ ん。そこで、客が多く座っているときは、ゲームを避け、少なくなって来ると、 ゲームに参加するという戦法を取ります。

さて、これを応用すれば、もっと効率の良い吸収が可能です。どういうことかと 言うと、客は自分一人しかいない時でも、5つの席全部を一人で掛けるのです。 そうすると、赤い札は単純計算で、5/6の確率で自分の元へとやって来ます。 もちろん、赤い札がやって来たら、ハットのあるところ以外には掛けないように します。

さらに、コツとしては、赤い札が出るまでは、小額の掛けを行い、赤い札が出た 直後から額を上げるようにすると効率が良いです。

最後に、そのカジノの朝5時に閉まってしまいます。なるべく赤い札が出ている 状態で長くプレイした方がお得ですし、赤い札が出た後のデッキのカードのなく なり具合をおくらせるために、自分以外の人が入って来れないようにするオーラ を発することは重要です。

どうです?確実に勝てるでしょう?ちなみに、我々は、22時くらいから5時ま で掛け続けで、終わった後は札束を数えるという生活でした。


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ackey@hello.to